0603サイズの極小部品から信号を引き出す評価用ボード
新製品や試作用基板の開発・評価現場において、「極小部品の測定ポイントにプローブが当てられない」「評価のためだけにわざわざ専用基板を起こす時間もコストもない」とお困りではありませんか?
本事例では、0603サイズ(1.6mm×0.8mm)のチップ部品から直接線出しを行い、ユニバーサル基板を活用することで、短納期かつ低コストで「一点ものの評価用ボード」を製作した事例をご紹介します。
ご相談内容
「開発中の電子基板について、各種信号を測定・評価するための環境を構築したい」というご相談からスタートしました。
対象となる基板には0603サイズ(1.6mm×0.8mm)の極小チップ部品が高密度で実装されており、手作業での直接測定やプロービングが極めて困難な状態でした。そのため、安全かつ確実に信号を取り出せる評価環境が必要とされていました。
手作業による直接測定では、以下のような課題が発生していました。
- 0603サイズと極小のため、測定時に隣接部品とショートするリスクがある
- プロービングの接触が不安定で、正確な波形データや信号が取得できない
- 試作段階のため、評価環境構築に大きなコストや時間は掛けられない
対応内容
お客様からご支給いただいた基板(実機)をもとに、ユニバーサル基板と細線を活用して評価専用ボードを一点製作しました。

主な仕様・工夫点
- 0603サイズからの細線引き出し: 極小チップ部品から直接細線を引き出し、高密度基板からでも各種信号を安全に抽出
- 信号の整理とレイアウト最適化: CAN通信、クロック、リセットなどの重要信号をユニバーサル基板へ配線し、一覧化
- 見やすいラベル表示: 各信号の測定ポイントに信号名を明記し、一目で分かる配慮
- 配線負荷を軽減する固定構造: 評価中に引っ張りなどで線が抜けないよう、基板および中継基板をしっかり固定
専用のプリント基板を新たにパターン設計・製造するのではなく、ユニバーサル基板を巧みに活用することで、試作段階に求められる「圧倒的なスピード」と「抑えたコスト」を両立しました。
このようなお悩みを解決します
- 0603や0402などの極小部品・高密度実装基板で、測定ポイントが取れずに困っている
- 開発の初期段階で「まずはすぐに動かして評価・デバッグしたい」
- 「試作評価のためだけに専用の基板を起こすほど予算も時間もない」
仕様が固まりきっていない段階や、図面がない状態であっても、実機をお預かりして最適な接続方法をご提案します。
一点もの評価ボード製作の3つのメリット
- 短納期・低コストの実現: 基板を新しく設計せずユニバーサル基板を活用するため、大幅にリードタイムと費用を削減
- 作業効率と安全性の向上: 信号名ラベルと測定しやすいレイアウトにより、作業ミスやショート事故を防止
- 高密度基板のデバッグが可能に: 直接アプローチが難しい極小部品から確実に信号を引き出し、評価環境を確立
試作開発の現場では、「今すぐ測定環境を作りたい」という場面が数多く存在します。
サプルテクノファクトリー(STF)では、専用治具を一から設計・製作するだけでなく、今回のようなユニバーサル基板を活用した柔軟な一点もの製作にも対応しています。
「評価したいけれど測定ポイントが取れない」「試作だから専用基板を作るほどではない」とお困りの際は、まずはお気軽にご相談ください。
